ショップストーリー

こんにちは、私のショップへ訪れて頂いてありがとうございます。

私は高知県で建具屋を営んでいます。

このページでは自己紹介と私がこの仕事を選んだ経緯、これからのビジョンをお伝えさせて頂きます。

 

名前:坂本 訓章(サカモト クニアキ)

生年月日:1980年8月10日

血液型:A型

星座:獅子座

私がこの仕事を始めたのは少し特殊です。

20歳から32歳まで建設業の営業として働いていました。

30歳で結婚し、31歳の時娘を授かりました。

その娘が先天性の心臓病で生まれてから1歳半までの間に大きな手術を数回経験しました。

ありがたい事に良い病院や良い先生に巡り合う事ができ、手術も無事に終わり現在では元気に育っています。

この経験が私に大きな影響を与え、人生は一度しかない!と考え始めました。

そこから私はチャレンジしてしてみたいと妻に相談し、家具・建具を制作する会社に32歳で転職、一から職人として新たな生活を始めました。

最初は家具を作ってみたいと入社しましたが、そこで木製建具や組子細工の事を知り衝撃を受けました。

こんなに繊細で緻密な技術がある事を知り、すぐに作ってみたいという思いが沸き起こりました。

 しかし、日本建築の住宅の数も激減してる現在そういった仕事は少なく、先輩の職人さんも「そんな仕事は無いから覚えても意味が無い」と言っていました。

 どうしても諦められない私は仕事が無いなら自分で作るしかないと思い仕事終わりや休みの日に練習し技術を習得しようと必死でした。

 その後も組子細工や木製建具の魅力にどんどん引き込まれていき、次第にこれをまだまだ学び続けたいし仕事にしたいと考えるようになりました。

しかし、雇って頂いていた会社ではそういった仕事があっても新人の私には当然仕事を任せてもらえるわけもありません。このまま仕事を任せてもらえるまであと何年もかければ良いのか不安の中で一つの考えが私の頭をよぎりました。「自分で始めるしかない!」と。

職人として転職し、わずか2年程でその決意は自分でも無謀な判断だと思いましたが、それ以外の方法が思い浮かびませんでした。

その後その会社を退職し、また違う仕事をしながら2020年6月に木工の機械や工場を確保しました。

そして技術不足を解消する為に2021年1月までの半年間収入を絶って建具屋一筋60年以上の師匠にマンツーマンで教えて頂きました。

その間また心境に変化が起こりました。それは師匠にも師匠がおり、その師匠もまた誰かから受け継いだ技術だという事です。

こうして人から人へと受け継がれて来た技術を私も誰かに伝えていかねばと思っています。 

そして本当に価値のあるものはこのずっと伝えられてきた知識と技術ではないのかとも思います。

その伝え方も今はどうしていくかはまだ決めかねています。

仕事が忙しくなればこういう仕事をしたい人を雇って教えるという方法が今まででは一般的でしょう。

しかし、今は動画などで記録を残す事も出来ます。さらにテクノロジーが進めばVRなどで再現出来るかも知れません。

実際に手で作るよりも伝わり難いという側面もあるでしょう。

どういった形であれ、この知識と技術は残していきたいと思っています。

私自身もこれからまだまだ技術を磨いていきます。今日の自分が最低で伸び代しか無いと思っています。

以上、長文になりましたが。私の思いを書き綴らせて頂きました。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。